カナダの東側、ケベック州モントリオールにあるマギル大学(McGill University)。
カナダ国内の大学では2位、世界ランキングでは31位にランクインする名門校として有名です。
英語とフランス語が飛び交うモントリオールにあるこの大学は、いわゆる “anglophone” (アングロフォン)。
つまり、英語系の大学です。でも、ケベック州自体の公用語はフランス語なんですよね。
マギル大学を卒業した私、りこちゃこは、
- 講義はすべて英語で行われているの?フランス語は全然できなくても大丈夫?
- マギル大学への留学に興味があるけど、フランス圏にあるというのがひっかかる……
- マギル大学留学中にフランス語もすこし学んでおきたいな
以上のようなお悩みや質問を受けることが多いので、今日はそれにお答えしていこうと思います!
ぜひこの記事を最後までご覧くださいね。
- 高校卒業後に渡加
- ケベック州モントリオールにあるマギル大学卒業
- 学位は Bachelor of Arts を取得
- 心理学、東アジア研究、言語学、論理学、フランス文学、音楽、イタリア語、中国語などを受講
マギル大学の講義は英語。一部、フランス語もあり
大学の講義はほとんどすべて英語で行われています。
上の写真の大きな旗も英語で書かれていますね。工学部の建物です。
“rule” はスラングで「最高だ、最強だ!」の意味
英語力さえあれば、フランス語がわからなくても何も問題ありません。
カナダ人学生の中にも、フランス語が全然できない人もたくさんいます。
授業も英語、課題も英語、試験も英語。私は友人と話す時も英語か日本語。
フランス語が必要とされる時ってどんな時だろう…と考えてみましたが、思い当たりませんでした!笑
フランス語を母国語とする教授も英語を理解できますので、フランス語を強いられるときは恐らく皆無です。
ただ、別の記事でお伝えした通り、仏文学の講義はフランス語が母国語の教授がすべてフランス語で教えますので、もし仏文学の講義を受けたい場合はフランス語力が必要となります。
また、仏文学以外の課題の提出は、フランス語、英語、どちらの使用も認められていました。
フランス語はできなくても生活できる
ケベック州の公用語としてはフランス語ということになりますが、モントリオールではほぼどこへ行っても英語が通じます。
看板、道路標識、交通機関における案内、地図など、英語とフランス語の2か国語で表記されている場合がほとんどですし、町の人々も英語を話せます。
カフェなどで店員さんがお客さんと英語で話していたと思ったら、その次のお客さんにはフランス語での対応に切り替わった、ということもよくあること。
フランス語ができなくても、生活する上で困ることは本当にありません笑!
でも、せっかくバイリンガルな都市モントリオールに住むのでしたら、機会があればフランス語も学んでみてはいかがでしょうか…?
フランス語と英語ではルーツは異なりますが、英語にはフランス語またはラテン語から借りてきた言葉がたくさん!
語彙がよく似ているのです。
似ている単語でも意味はちょっと違うものもあって、両者を比較してみると面白い発見ができるはず。
また、英語が通じる場面でもあえてフランス語で話しかけると、ケベクワ(quebecois = ケベック出身の人)にとても喜ばれると思います。
マギル大学でフランス語が学べる
マギル大学には付属の語学学校があり、そこではESLとFSLの授業が開講されています。
ESL とは、English as a second language
FSL とは、French as a second language
のことですね。第二外国語として英語やフランス語を学ぶということです。
語学留学生としてこの付属語学学校に入ることもできますし、マギル大学の留学生として、マギル在学中にFSLの授業を取ることもできます。
マギル在学中にFSLの授業を受けたい場合は、大学の French Language Centre に問い合わせてみましょう。
特別な場合を除いて、FSLのクラスも通常は単位 (credit)として認められますので、選択科目で何を取ろうか迷った際にはフランス語はおすすめです。
街中ではフランス語も飛び交っているので、人々の会話がすこしずつ理解できるようになったら楽しいですよね。
ちなみに私がマギル生だった頃は、まずFSLの授業をいくつか受け、上級コースを修了した後に仏文学の授業を受けられるようになりました。
語学の授業は他に、イタリア語や中国語を取りました。日本人は漢字が書けるから中国語の授業では有利!と思っていたら、発音などが難しくて、かなり苦労した覚えが……
まとめ
ケベック州モントリオールという、フランス語圏の中でもバイリンガルな都市にあるマギル大学。
この大学に通う上で、フランス語力は絶対に必要というわけではありません。
また、モントリオールの人々はほとんど皆が英語を理解しますので、フランス語が話せないためにものすごく困ることもないでしょう。
しかし、フランス語を母国語に持つ人たちも多く住んでいるモントリオール。
マギル大学ではフランス語コースも開講されていますので、もしチャンスがあったらフランス語に挑戦してみるのも大変面白いと思います。
モントリオールの魅力を存分に感じていただけたら嬉しいです!
そして、どうかこの記事が、少しでも多くの人のお役に立てますように。
I wish you will find Montreal really fun!
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